27th October 2020

担当:四月朔日 勉(川田テクノシステム)

ソフトウェア(フリーソフトウェア含む)やクラウドシステムを用いたBIMの利活用がテーマのセッションである。3D CAD単体での利活用ではなく、複数のソフトウェアを組み合わせたり、クラウド環境での利活用が、多く提案、紹介されていた所に、今までとの違いを感じた。また、 ODA (Open Design Alliance) が開発しているIFC関連のライブラリは早くもIFC4.3に対応しており、今後のIFC4.x系の普及に大きく寄与するものと思われる。前半は主に、IFCエクスポートの問題について議論され、IfcBuildingElementProxyの問題や、部材とIFCエンティティのマッピング等、日本でも同様の問題が存在していることが分かった。また、それら問題の解決方法についても議論されており、bSJにおける活動でも参考になると思われる。後半は、BCF (BIM Collaboration Format) の活用をテーマにした発表が多く、BCFの普及の予感を感じさせた。BCFは、IFC上でテキストコメントや画像を交換するためのフォーマットであり、複数関係者間におけるコミュニケーションに用いられるが、フォーマット自体はシンプルであるため、システムやアプリの対応が容易であること、クラウド環境の普及が背景にあるものと思われる。