30th October 2020

担当:武藤 正樹(建築研究所)

Regulatory Roomの紹介と、Regulatory Surveyの概要の紹介を行った。建築規制当局の担当者にもわかるように、bSIの標準化のプロセスについて触れたのち、これまでのRRで取りまとめた、OpenBIMを利用した自動建築許可/建築手続きに向けた、戦略提案、マーケティング、技術適用の各分野の検討を進めていることを示した。これまでのレポートでは、自動建築許可/建築手続きには、技術的に到達可能であることを示した上で、Open BIMとOpen Ruleが必要であり、段階的な開発が必要であることが示されている。RRでは、OpenBIMを利用した自動建築許可/建築手続きの意義(Statements)を明確化し、審査者の関心度(Awareness)、事例検討(Usecase)、MVDに関するアプリケーションの調査を進めることを明らかにした。

このうち、審査者の気づきについて調査を行うものが、 Regulatory Survey(The Role of openBIM in the Regulatory Process)として調査が行われている。英語、イタリア語、フランス語による調査が行われ、発表時点で36か国116名の回答が得られた。発表では、回答者の属性の紹介の他、BIM規格の利用度、BIMへの関心度の比較について紹介があった。このうち、BIMへの関心度については、審査者側の関心度は、申請者側よりも低位であること、また、技術的立場よりも、その他の立場はBIMに対して消極的であるということが示された。調査は2020年末まで行われ、発表の後、日本語による調査も開始された。